木綿(ゆふ)とは
木綿(もめん)とかいて「ゆふ」もしくは「ゆう」と読みます。これは麻以前の日本古来の布のことです。
柳田国男 著「木綿以前のこと」では 麻が木綿(コットン)以前の布といわれていますが、長い日本の歴史の中で 麻=大麻以前にあった布をいいます。
麻とよばれているものに 大麻と苧麻がありますが どちらの植物も外来種です。栽培の技術とともにもたらされたと想像されますが、「ゆふ」は日本に古来からあった植物で作られた布です。
その種類は 楮、藤、葛、しなといわれています。
これらの布やその繊維である苧(を、お)は神事につかわれていました。
穢れを忌み清浄さをもたらすもの、神の波動を受けるものとされていたようです。
現代人にも自然の繊維のパワーを身につけ、身を守るものとして使っていただきたいと思います。
ゆふたすき
ゆふたまき
は 皆さんの身体を守るのでないでしょうか。
ゆうだすきの歴史的考察